QRハンコプロジェクトが3DモデリングコンテストでFirefox賞を受賞!

 Mozilla Firefox賞の盾マーク MONOistITmedia社のモノ作り関連情報ポータルサイト)が主催する第1回3Dモデリングコンテストで、QRハンコプロジェクト(のQRハンコ)がMozilla Firefox賞を受賞しました!
 コンテスト結果のFirefox賞発表ページには、Mozilla Japan代表の瀧田佐登子さんのコメントが出ていて、実世界のモノ(ハンコ)とWeb(インターネット)との関係について述べて下さっています。また、エントリーした実用部門においては最終審査にまで残っていたそうです

 本学部が2年前から作成しているQRハンコは、保有する3Dプリンタを活用して、単なる成形された物ではなく、「コンピュータやインターネットと関係しながら使えるモノ」を作ろう、という動機で作り始めたものです。「コンピュータやインターネットとの関係」については「QRコードをスタンプするハンコ」という点で、「使える」ということについては「URL(URI)転送サービス」という点で、我々の動機を実現するアイデアが生まれました(安田先生発案)。そして、具体的な開発・サービス運用に至るまでの作業は、先端情報学研究科の大学院生達が協力して取り組みました。その取り組み内容は、3Dモデリング、ハンコの試作・仕上げ加工、ソフトウェアの開発(固有ID生成や3Dモデルデータ生成のプログラム)、サーバ構築(URL転送サービス開発含む)、取説作成、果てはラッピング(袋詰め)まで至ります。これらを安田先生、平#先生、赤崎先生のサポートのもとで院生達がハンコを製作しました。そして、2012年度、2013年度のオープンキャンパスや企業からの来客の場面、その他イベントで500個以上のハンコを配布してきました。製作場面や作業内容については、QRハンコプロジェクトのページをご覧下さい。
 今回応募した3Dモデリングコンテストに対しては、製作コスト(材料費やプロセス、作業量)などで課題はあるものの、最近話題のデジタルファブリケーションを実践する1つの形ではあることと、「使えるもの」というコンセプトがあることから、実用部門に応募しました。インターネットとの関係という点も評価されてFirefox賞を受賞したことは大変光栄です。本学部としては、今後も3Dプリンタや他の機材・施設を活用して、学部生や先端情報学研究科の大学院生達といろいろ新しいそしてユニークな取り組みを行っていきたい所存です。


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