第3回デジタルコンテンツコンテスト
2007年春学期に実施したコンテストの審査結果と作品募集の情報を載せています。
注)この時点では、まだコンピュータ理工学部は発足しておらず、理学部コンピュータ科学科主催として実施していました。
審査結果
今回も、作品応募総数が4点でした。ですが、数少ない中でも秀作や力作があり、審査の結果、次の作品を最優秀賞・優秀賞として表彰するほか、1作品を佳作としました。以下にその審査結果と各受賞作品への講評および総評を述べます。
最優秀賞
- 「R-0@人工無能」(Webプログラム作品)[講評]
- 作者:中谷文彦(理学部コンピュータ科学科)
優秀賞
- 「模写」(デジタル模写作品)[講評]
- 作者:足立麻衣(理学部コンピュータ科学科)
佳作
- 「PV」(ムービー作品)[講評]
- 作者:今村唯(外国語学部フランス語専攻)
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各作品の講評
- 最優秀賞 「R-0@人工無能」(Webプログラム作品)
- 「人工無能」と呼ばれるソフトウェア自体は昔からあるもので、アイデアとしての斬新さはありませんが、Web上のブログや日記に書き込まれた情報を元に動作するという点では、最近のWeb2.0の発想に基づくソフトウェアとして位置付けることはできます。また、この作品が動作するSNS (mixi) 上でも幾つも同様のものが存在しており、そういった点での目新しさもないところは残念です。ただ、学部生が趣味で制作したプログラムとしては、形態素解析のツールなど既存ソフトウェアをうまく組み合わせて作られており、よく勉強・調査していることが伺えます。流行のSNS (mixi) 向けに作品を制作しようという意欲や,そのための勉強熱心な点を評価して、最優秀としました。
- 優秀賞 「模写」(デジタル模写作品)
- そもそもが模写なので、オリジナル作品とは言えないものですが、作品の出来映えは非常に綺麗でよくできています。また、作成過程を細かく説明する資料もあり、審査側には模写のためのトレースやペインティングのテクニックがよくわかるもので、作品解説としてしっかりしています。制作テクニックおよび出来映えの良さを評価して、優秀としました。
- 佳作 「PV」(ムービー作品)
- 画面の仕上がりが割とよく,歌と映像のコンセプトの対応もわかりやすいなど、初めて制作したPVということではよい雰囲気の作品に仕上がっています。ただ、歌詞内容以外の文字が映像とどういう関係なのかわかりづらいところや,一曲すべての映像作品となっていない点などを考慮して、今回は佳作としました。
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総評
まず、今回もコンテスト実施のPRがあまり充分でなかったことから、作品応募総数が4点と第3回と同じ状況でした。募集形態はこれまでお同様に作品種別を問いませんでしたが、今回はWeb向けのソフトウェア作品という、これまでにない作品が応募されました。コンピュータ科学科の学生のようにプログラミングを勉強している学生からはこのような作品をもっとどんどん応募してもらえると良いと思っています。もちろんプログラム作品以外の作品もどんどん応募してくれることを願っています。
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作品募集
デジタルコンテンツ作品(ジャンル・種類を問わず)を 募集して、優秀作品を選出・表彰します。(優秀作品には副賞(図書カード)授与!!)
募集作品の例
- CGアニメーション、画像、メガデモ、映画、CM、PV、その他ムービー
- サウンド・音楽、DJ / VJパフォーマンス
- ゲーム、エンタテインメントシステム
- Webページ、ガジェット、インスタレーションなどのメディアアート
- その他インタラクティブなコンテンツ・システム、などなど・・・
とにかく、作品制作か作品鑑賞にコンピュータ(パソコンに限らない)を利用したものであれば何でもOK!
優秀作品とその賞金
- 最優秀賞(1作品):3万円分の図書カード
- 優秀賞(2作品程度):1万円分の図書カード
応募資格 本学学生の個人もしくはグループ
応募締切 2007年6月29日(金)までに理学部事務室へ提出 → 2007年7月13日(金)に締切が延びました!!
応募作品の提出条件について
- PCで鑑賞する作品の場合は、CD-RかDVD-Rで提出する。インスタレーションやガジェットのような装置、紙面で印刷した物が作品である場合、提出可能であればその物自体を提出してもよい。(作品の紹介ムービーを提出するのでもOK)
- 作品コンセプトや内容・制作過程の説明文書(紙面)を付ける。その文書には、作品制作環境(マシン環境やソフトウェア等)も記載すること。(技術的な苦労、テクニックなども書いてOK)
問い合わせ先 コンピュータ科学科 平井重行
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