第5回デジタルコンテンツコンテスト
2008年春学期に実施したコンテストの審査結果と作品募集の情報を載せています。
注)理学部コンピュータ科学科主催で実施しました。
審査結果
今回は,始めて音楽作品の応募がありました。審査の結果、最優秀賞は該当なしとし、次の2作品を優秀賞として表彰しました。
【優秀賞】
- 「JazzIn’ 002」(音楽作品)[講評]
- 作者:早川聖朋(経営学部)
- 「ほのかてらす」(写真合成作品)[講評]
- 作者:竹中望(外国語学部フランス語学科)
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各作品の講評
- 優秀賞「JazzIn’ 002」(音楽作品)
- アンビエント系のクラブ音楽の作品で、全体的に聴き易くて心地良く、インスピレーションをわきたてる感じのオリジナル曲です。サウンドの仕上げに関しては、コンプレッサやリバーブのかけ方などミックスダウン作業の出来映えが、手慣れた感じでそれなりの経験のあることがうかがえます。音楽的には途中少し飽きる場面があるほか、和声的におかしな部分もあり、楽曲としてはまだ作り込むことも可能と思えますが、サウンド作りという点でかなり良い評価です。それらのことから、優秀賞としました。
- 優秀賞 「ほのかてらす」(写真合成作品)
- 何枚かの写真を合成しているのですが、合成感が少なく、絵が描かれている様でもあり、タイトルにも良く合っているやさしい感じのする作品です。作品制作にPhotoshopを使ったのは初めてとのことですが、その割には見られる品質の作品になっています(初めてだとその品質に持って行くことが割と難しいはず)。ただ、構図にもう少し工夫が欲しい点や、スクラッチが全体への必要性、合成した素材(デジカメ画像)の解像度の低さなどについてコメントがあり、それらの改良に対する期待感も込めて、優秀賞としました。
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総評
まず、作品応募数が少ない中で,今回は音楽作品が初めて登場しました。また、その作品の仕上げ技術(テクニック)が素人ではないレベルの内容であった点に驚きました。音楽内容に関しては、審査員の間でもいろいろ意見が出されたのですが、やはりその仕上げのテクニックの良さを重視しての受賞となりました。一般的には,仕上げの良さや緻密さ等は「作品としての完成度」の高さに直接関わることであり、非常に重要であるはずです。プログラム作品でもアイデアは良くとも出力結果の見栄えや面白さが伝わらないようでは作品としての良さが半減します。作品のコンセプトやアイデアも重要視したいですが,コンテストとしてはこのような仕上げ技術に関することも重要視していきたいと考えています。もう一方の受賞作品(写真合成作品)については、テクニック的な面ではまだまだツールを使いこなしていない面はあると思いますが,コンセプトや作風の点で評価されているという点で、違った評価尺度からの2つの優秀賞という結果になりました。
次回はより多く、幅広く、かつレベルの高い作品が集まることを期待します。
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作品募集
デジタルコンテンツ作品(ジャンル・種類を問わず)を 募集して、優秀作品を選出・表彰します。(優秀作品には副賞(図書カード)授与!!)
募集作品の例
- CGアニメーション、画像、メガデモ、映画、CM、PV、その他ムービー
- サウンド・音楽、DJ / VJパフォーマンス
- ゲーム、エンタテインメントシステム
- Webページ、ガジェット、インスタレーションなどのメディアアート
- その他インタラクティブなコンテンツ・システム、などなど・・・
とにかく、作品制作か作品鑑賞にコンピュータ(パソコンに限らない)を利用したものであれば何でもOK!
優秀作品とその賞金
- 最優秀賞(1作品):5万円分の図書カード
- 優秀賞(2作品程度):1万円分の図書カード
応募資格 本学学生の個人もしくはグループ
応募締切 2008年7月11日(金)までに10号館1F教学センターへ提出
応募作品の提出条件について
- PCで鑑賞する作品の場合は、CD-RかDVD-Rで提出する。インスタレーションやガジェットのような装置、紙面で印刷した物が作品である場合、提出可能であればその物自体を提出してもよい。(作品の紹介ムービーを提出するのでもOK)
- 作品コンセプトや内容・制作過程の説明文書(紙面)を付ける。その文書には、作品制作環境(マシン環境やソフトウェア等)も記載すること。(技術的な苦労、テクニックなども書いてOK)
問い合わせ先 コンピュータ科学科 平井重行
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