祝!3Dモデリングコンテストで Mozilla Firefox賞を受賞! |
情報理工学部の前身であるコンピュータ理工学部では、オープンキャンパスなどのイベントでお土産として配れる「モノ」を作ろうと考え、学部が保有する3Dプリンタを活用して、QRコードのハンコを作ることにしました。そのQRコードが指す先はURL転送サービスにしています。しかも、各ハンコに含めるURLには固有IDを含めてあるので、すべて世界で唯一のハンコなのです! そして、URL転送サービスは、転送先のWebページをそのハンコの保有者だけが何回でも自由に設定できるようにしてあります。このハンコの使い方はあなた次第! 例えば、こんな使い方をすることができます。
- 使い方の例
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- 自分のTwitterやFacebookアカウント、ブログなどのURLを設定しておき、紙にスタンプして会った人へ渡す
- 自作のiPhoneアプリやAndroidアプリなどのダウンロードURLを設定しておき、あちこちにスタンプしてアプリの宣伝に使う
- いたずらメッセージを置いたURLを設定しておき、あちこちにスタンプしていたずらする
- 自分のサウンドロゴを置いたURLを設定しておき、街中の行き先のあちこちにスタンプして音の足跡を付けていく
などなど
我々は、この個別URLとなるQRコードのハンコを3Dプリンタで作成し、独自URL転送サービスを提供することを、先端情報学研究科の大学院生達とともに「QRハンコプロジェクト」として実施しています。オープンキャンパスなどのイベントでこのQRハンコを配布しますので、本学部を訪問・見学する方は是非このハンコを入手して自由に使って下さい! プロジェクトのスタッフ一同、役立ててくれること(面白く使ってくれること)を願ってます!
追記)Maker Faire Tokyo 2012出展の様子を載せました!
鋭意製作中!(製作スタッフの大学院生達)
以下は、QRハンコ製作過程における画面や写真です。
ハンコ固有のIDをプログラムで生成します。この固有IDを含めたURLからQRコード画像を生成します。 |
QRコード画像からハンコの3Dモデルデータをプログラムで自動生成します。すべてのデータ処理はプログラムで自動化しています。 |
3Dプリンタでモデルデータをプリントアウトするための設定をします。ここはプリント前の最後の重要な作業なので慎重を要します。 |
今回、このプロジェクトで利用している3DプリンタuPrintです。 |
3Dプリンタの中で少しずつハンコが造形されていきます。(この写真は動作中の3Dプリンタの中を撮影しています) |
1度のプリントアウトで出来上がったQRハンコです。この状態では微細部分の造形のためのサポート材がついた状態です。この後、これを溶かす作業工程があります。 |
サポート材を溶かした後、紙ヤスリでハンコ面を整えます。 |
紙に試し押しをしてQRコードとして読み取れるか確認します。 |
続々とハンコが完成していきます。 |
青空のもとテラスでヤスリがけ作業に勤しんでます。 |
エアダスターでヤスリがけした際の削りかすを除去します。 |
ヤスリがけと試し押しされたQRハンコ達。 |
ハンコのラッピング作業中です。 |
配布する時にはこういう形になります。これには説明書が同封されていますが、この説明書も固有IDに関する情報が記載されていて、一つ一つ違うのです。 |
ラッピングされたものが箱に詰められていきます。 |
一通りのハンコ製作工程が確定するまで、いろいろな試作を行いました。また、これ以外でも、URL転送や転送先再設定などのサーバプログラム開発、取扱説明書の作成など、プロジェクト内では様々な仕事を行っています。
Maker Faire Tokyo 2012への出展
2012年12月に日本科学未来館で開催されたMaker Faire Tokyo 2012 (MFT2012)にQRハンコプロジェクトとして出展してきました。その様子を写真でお伝えします。
MFT2012出展の様子やQRハンコについてblogやtwitter等で書いて下さったものを列挙します。
QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。