第2回デジタルコンテンツコンテスト

 2006年秋学期に実施したコンテストの審査結果作品募集の情報を載せています。

注)この時点では、まだコンピュータ理工学部は発足しておらず、理学部コンピュータ科学科主催として実施していました。

審査結果

 今回は、作品の応募総数が4点でした。その中から、次のものを最優秀賞・優秀賞として表彰します。ただし、審査過程で話合った結果、優秀賞1作品は該当作品なし、ということになりました。以下にその審査結果と各受賞作品への講評および総評を述べます。

最優秀賞

「Nostalgia ver1.19」(Flashゲーム作品)[講評]
作者:森本利博(理学部コンピュータ科学科)

優秀賞

「Where is my mobile phone?」(Flash作品)[講評]
作者:足立麻衣(理学部コンピュータ科学科)

【各作品の講評】

最優秀賞 「Nostalgia ver1.19」(Flashゲーム作品)
 シューティングゲームということで、遊び方に斬新さはなくマウス操作という点で操作インタフェースの問題点はあるものの、ゲーム全体としての完成度は高く、楽しんで遊べるものに仕上がっています。また、画面構成はかなり美しく、弾やスペースクラフトの動きも多様で、ビジュアル面での本人の創造性を感じる作品になっています。また、非力なマシン上での動作に対して配慮されていたり、ゲームとしてコントロールできるパラメータも豊富で、ActionScriptのプログラミングとしてもかなり気合いを入れて作っていることがわかります。このようにアイデアよりも作品の作り込みの部分を評価して、最優秀としました。
優秀賞 「Where is my mobile phone?」(Flash作品)
「携帯電話が見あたらない」という、日常で起こりそうな事柄を題材としており、画面のあちこちをクリックすることでインタラクティブにストーリーが進行してゆくシンプルでユーモラスなFlash作品です。技術的な工夫はそれほど見られませんが、ほのぼのとした作風や作画クオリティ、誰にでも楽しめる点が評価されました。ただ、ストーリーが1種類しかないため、1度最後までやってしまうと、新たな発見がないという点があり、マルチストーリー・マルチエンディングな作品に発展するともっと面白く、良い作品になるだろうという今後の期待もあります。これらを総合的に考慮し、作風や誰でも楽しめる内容という点で優秀賞としました。

総評

 まず、今回はコンテスト実施のPRをほとんどしなかったため、作品応募総数が4点と前回に比べてかなり少なかったことが残念です。しかし、そのような状況でも作品応募をしてくれた学生達には感謝します。
 それから、前回に引き続き、今回のコンテストも作品種別を問わない形のものとしました。応募作品の内訳は、Flash作品が2点、映像・ムービー系作品が1点、インスタレーション作品が1点でした。少ない中でも、Flash作品のクオリティが高かったこと、ハードウェアを含むインスタレーション作品が出てきたことは、作品の質と幅が広がることに繋がるので良かったと感じています。また、映像系作品は、BGMの著作権を配慮した形で制作をしており、著作物に対する教育的効果もあったと感じています。
 第3回以降も実施予定ですので、今後も幅広い多くの作品が応募されることを期待します。

作品募集

 デジタルコンテンツ作品(ジャンル・種類を問わず)を 募集して、優秀作品を選出・表彰します。(優秀作品には賞金授与!!)

募集作品の例

  • CGアニメーション、画像、メガデモ、映画、CM、PV、その他ムービー
  • サウンド・音楽、DJ / VJパフォーマンス
  • ゲーム、エンタテインメントシステム
  • Webページ、ガジェット、インスタレーションなどのメディアアート
  • その他インタラクティブなコンテンツ・システム、などなど・・・
    とにかく、作品制作か作品鑑賞にコンピュータ(パソコンに限らない)を利用したものであれば何でもOK!

優秀作品とその賞金

  • 最優秀賞(1作品):3万円分金券
  • 優秀賞(2作品):1万円分金券

応募資格 本学学生の個人もしくはグループ

応募締切 2007年1月16日(火) [締切を延長しました]
      理学部事務室またはコンピュータ科学科平井へ提出

応募作品の提出条件について

  1. PCで鑑賞する作品の場合は、CD-RかDVD-Rで提出する。インスタレーションやガジェットのような装置、紙面で印刷した物が作品である場合、提出可能であればその物自体を提出してもよい。(作品の紹介ムービーを提出するのでもOK)
  2. 作品コンセプトや内容・制作過程の説明文書を付ける。その文書には、作品制作環境(マシン環境やソフトウェア等)も記載すること。(技術的な苦労、テクニックなども書いてOK)

問い合わせ先 コンピュータ科学科 平井重行