第12回デジタルコンテンツコンテスト

2011年秋学期実施のコンテスト審査結果作品募集情報を載せています。

審査結果

第12回デジタルコンテンツコンテストでは、最優秀賞1作品と、優秀賞2作品、佳作1作品が選ばれ、表彰されました。今回の入賞作品はすべてプログラム作品という、これまでにない状況となりました。次回以降も同様にプログラム作品を募集すると共に、映像や音楽、イラストやアニメーションなどの作品もどんどん応募されることを期待します。以下に今回の受賞作品とその講評を記します。

最優秀賞
榊原君の受賞写真
MONO-Tone
(Kinectプログラム作品)

作者:榊原 吉伸 (先端情報学研究科)

優秀賞(2作品)
松井君の受賞写真

バス発車時刻案内システム
(Webアプリ作品)

作者:松井 侑祐 (コンピュータ理工学部)

今江君の受賞写真
「アーチェリーゲーム」
(ゲーム作品)

作者:今江 健悟 (コンピュータ理工学部)

佳作(1点)
榊原君の受賞写真
京都産業大学バスプールTwitterBot
(プログラム作品)

作者:榊原 吉伸(先端情報学研究科)

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表彰式の様子

各作品の講評

最優秀賞「MONO-Tone」(Kinectプログラム作品)
Kinectを用いた音楽生成アプリで、特定範囲の中にあるモノの形や大きさに応じて複数のメロディラインがリズムに合わせて鳴るprocessingプログラムです。この発想が良く、よく調整されて丁寧に作り込まれている点など、全体にうまくできているという印象があります。また充分に楽しめる作品となっている点が高く評価されました。画面で見える各色のエリアの最高位置の点で音を鳴らしていることに対して、審査時の個別意見では「画面上で鳴っている点をリアルタイムで光らせるなどもっとダイレクトに表現してはどうか」といった意見などが出ていました。ともかく、最新のコンシューマテクノロジーをうまく活用するアイデアと、エンタテインメント性が高いしっかりとした実装といった観点で、今回の最優秀賞という判断となりました。次回作にも期待します。
優秀賞「バス発車時刻案内システム」(Webアプリ作品)
大学のバスプールから出る各種バスの次の発車時刻を知らせてくれるJavaScript実装のWebアプリです。実際の電車の駅にある発車票のデザインを参考にしているとのことですが、そのとても見やすい画面デザインに腐心した点がまず評価されました。そして「10分後」などの他の時刻での状況確認ができるなど、実用上必要になりそうな機能も用意されている点も作品の作り込みとしては良いことです。時刻データを独自形式で用意しないといけない点はあるものの、ちゃんと自分でデータ形式を規定してそれを活用する形のプログラム形式と仕組みを用意している点も評価はできます。完全自動化は難しいかもしれませんが、この時刻データ(バスダイヤ)が更新されたら自動的にシステム上でも反映される機能であったり、大学の授業期間か否かの状況も含めた処理、バスプールの混み具合も情報提示できる機能などが実現できればより良い、と幾つも意見が挙がっていました(そこまでできたら学部のページで実運用したい、という希望まで!)。今後、より一層使い易いものへブラッシュアップしていくことを期待します。
なお、普段使う際は別に構わないのですが、応募作品のプログラムとして提出するものにはNinjaToolsなどのアクセス解析モジュールを仕込まないようにしましょう(こちらの審査の状況を窺い知る、ということにもなりかねないので)。
優秀賞「アーチェリーゲーム」(ゲーム作品)
EGGXによってX-Window上でグラフィックスを描くアーチェリーゲームで、画面上のアーチェリーを構えたプレイヤーを操作して遠くの的を射るものです。ゲームのアイデアそのものに新しさは感じられないですが、よくあるゴルフゲームのような射る強さとタイミングを計るアニメーション表示や画面遷移、風によるぶれや弓の揺れなど細かな表現を試みている点など、真面目に作り込まれた印象が強いです。また、一年生でありながらこの規模のプログラムを頑張って書いたということで努力が伺える点も評価され、優秀賞と判断されました。今後、Unity (Unity3D) など3Dも含めたグラフィックス描画が容易にできる最新のゲームエンジンや、その他ライブラリ・フレームワークを使うなどのステップアップと次のチャレンジを期待します。
佳作「京都産業大学バスプールTwitterBot」(プログラム作品)
大学が提供しているバスプールの様子の写真を一定時間毎に取得して、ツイートするというボット作品です。アプリの発想自体は特に評価されるほどではありませんが、TwitterGoogleAppEngineなど時代の先端技術を組み合わせて利用しようというマッシュアップ的観点とチャレンジ精神が評価されて佳作となりました。現状の運用ではツイート間隔が1時間おきと長いですが、より実用的な時間間隔でのツイートや、画像解析して混み具合に関する情報がツイートされるくらいのことがあればもっと評価が上がったでしょう(現状でもバスプール画像にはWebブラウザですぐアクセスできますので)。より充実した作品に仕上げることを審査員一同願っています。

作品募集

作品(ジャンル・種類を問わず)を募集して、応募作品の中から優秀作品を選出・表彰します。優秀作品には賞状と副賞を授与します。部展や神山祭向けに作ったものでも構いませんので、個人・部活・サークル・グループを問わず、奮って作品を応募して下さい!

募集作品の例
イラスト、ポスター、CGアニメ、Flashコンテンツ、Webページ、映画、ショートムービー、ゲーム、コンピュータ音楽、DJ/VJパフォーマンス、ガジェット、インスタレーションなどのメディアアート、その他インタラクティブなコンテンツやシステム、ソフトウェア作品などなど…(とにかく、作品制作か作品鑑賞にコンピュータ(パソコンに限らない)を利用したものであれば何でもOK!)
優秀作品の賞とその副賞
  • 最優秀賞(1作品):賞状ならびに副賞(5万円分の図書カード)授与
  • 優秀賞(2作品程度):賞状ならびに副賞(1万円分の図書カード)授与
  • 応募資格
    本学学生の個人もしくはグループ(クラブ・サークルなど団体でもOK)
    応募締切
    2012年 2月14日(火)17:00 まで
     (10号館1F教学センター(理工系窓口)へ提出)
    応募作品の提出条件について
    1. PCで鑑賞可能な作品の場合は、CD-RかDVD-Rで提出して下さい。インスタレーションやガジェットのような装置、紙面で印刷した物が作品である場合は、提出可能であればその物自体を提出すうるのでも構いません(返却要相談)。作品自体の提出が困難な場合は、紹介ムービーをCD-RやDVD-Rに収録して提出するのでもOKです。
    2. 作品コンセプトや内容・制作過程の説明文書を紙面に印刷して付けて下さい(作成文書もCD-Rに収める)。この文書には、作品制作環境(マシン環境やソフトウェア等)も記載して下さい。また、その他の技術的な苦労、テクニックなどアピールポイントはいくら書いてもOKです。
    注意
    優秀賞などは対象作品なしとなる場合もあります。

    過去のコンテストへのリンク:
    第11回 / 第10回 / 第9回 / 第8回 / 第7回 / 第6回 / 第5回 / 第4回 / 第3回 / 第2回 / 第1回