MRキャンピングカープロジェクト

 京都産業大学の14号館には、高精度な3次元動作解析システム(モーションキャプチャシステム)とヘッドマウントディスプレイ(HMD)を統合した「Mixed Reality(MR)システム」が導入されています。MRシステムでは、リアルな世界の中にゲームのようなバーチャルな世界の現象が入り混じった「複合現実感」(Mixed Reality) と呼ばれるディスプレイに映し出されているような映像を生成することができます(写真参照)。
 現在、コンピュータ理工学部および先端情報学研究科では、このシステムを用いて「キャンピングカーをより深く知ることのできるシステム」の開発を目指した「MRキャンピングカープロジェクト」が進行中です。

 具体的には、キャンピングカーの展示が難しいような部屋の中でも「部屋の中にキャンピングカーが出現し」「キャンピングカーの中を見渡すことが出来て」 「キャンピングカーを自分の手で壊すこともできる(壊すことで、内部を観察できる)」などといったことが出来るシステムの構築を目標としています。

※MRシステムとは:
 リアルとバーチャルを違和感なくリアルタイムにミックスする事で リアルな世界にバーチャルな世界が入り混じった空間を構成、逆にバーチャルな世界にリアルな世界をも構成する技術です。MRシステムを応用すれば、あたかも自分が立っている世界で 仮想的な出来事が目の前で起こっているような体験を引き起こす事も可能です。
 また、リアルもしくはバーチャルな世界の映像に もう一方の世界の映像を重ね合わせる単純な事だけがMRシステムの特徴ではありません。システムを利用している人間の位置や動きに合わせても変化が生じる(インタラクティブ性がある)事も大きな特徴です。
 このように、ヒトと情報システムをより密接に結び付けるような技術の研究が、京都産業大学でも盛んに行われています。

 本プロジェクトについてのお問い合わせは、本学部の赤崎教授、もしくは本学リエゾンオフィスまでご連絡下さい。