9月4日(水)~6日(金)の3日間の日程で、グローバル・サイエンス・コース(GSC)の構成科目「英語サマーキャンプ1」と「英語サマーキャンプ2」が実施されました。
今年度は5年ぶりに宿泊を伴った形式での開講となり、両科目合わせて41人の参加のもと、実施されました。
この科目は3日間の集中講義で、英語ネイティブの教員と理工系教員による指導のもと、授業はすべて英語で行われます。授業中はもちろん、宿泊時には起床時から食事、休憩中や就寝時までも使用言語は英語のみとなります。
参加学生は少人数のグループに分かれ、グループワークやディスカッションを通じて、英語コミュニケーションの取り方やプレゼンテーションの作成・発表方法などを実践的に学ぶことができます。最終日には、大学内にて英語プレゼンテーション発表会を行い、3日間の成果を発表し合います。
初日は英語で話すことに加え、異なる学部や同じGSC生とはいえ初めての他者との英語でのコミュニケーションに苦戦する学生も多くみられましたが、ウォームアップやネイティブ教員によるFun Activity、一緒に囲む食事などを通じて、学生たちも徐々に打ち解け、同じグループ内のみならず、他の学生とも楽しみながら授業に参加している様子がうかがえました。
2日目は、最終日の英語プレゼンテーション発表に向けたプレゼンテーション作成のコツや、発表時に注意すべきことなどを学び、各グループで協力しながらパワーポイント形式のスライドを作成していきました。グループワークは少人数で行われるため、参加者は教員へ質問しやすく、教員も学生一人一人と向き合って授業を進めることができました。
最終日には大学にもどり、午前中は最終の発表指導やプレゼンテーションの作成に打ち込みました。発表会では各グループ約7分間の工夫を凝らしたプレゼンテーションを行い、質疑応答の時間には積極的に質問をする学生の姿も見られるなど、短い期間で学生の成長を感じることができました。
また、この授業には「英語サマーキャンプ1」を前年度までに履修した学生のうち、更に高いモチベーションを持つ学生が履修できる「英語サマーキャンプ2」の履修者も同時に授業に参加します。
「サマーキャンプ2」の履修者は、後輩のファシリテーションを行うとともに、自身も所属学部の専門的知識を活かした発展的なプレゼンテーションを行います。
今年度は2年次生3人に加え、4年次生1人の参加もあり、学部のみならず学年も超えたGSCならではの交流がなされました。上級生として、しっかりとした英語と落ち着いた様子で、これまでの経験やこれからのグローバルな世界への考え方なども織り混ぜた、多角的で素晴らしい発表を行いました。
最初は、英語で話すことへの緊張感や、自分の意見を言葉にすること、宿泊形式ならではの日常生活的な部分での交流や英語コミュニケーションに緊張する学生が多く見られましたが、指導教員の学生への細やかな気遣いや温かく熱心な指導のもと、3日間の授業を通じて、多くの履修者が英語への抵抗感を克服するとともに、自然と自分の意見を英語で伝えようとする姿が見られました。最終日の英語プレゼンテーション発表会では、各グループが3日間の成果を発揮するとともに、その努力を称え合い、終了後のセレモニーでは履修者全員に参加修了証が手渡されました!授業終了後も複数の学生がお互いに意見を出しながら、教員へ質問するなど、この3日間で得たものを楽しんでいる様子でした。
3学部のコラボレーションから成るGSCだからこそ、多様な視点で物事をとらえ交流できることが、この授業の大きな魅力となっています。
この科目の履修を土台にして、今後も英語に向き合い、様々な場面でGSC生たちが活躍してくれることを期待しています。