秋山先生の共同研究がインターネットアーキテクチャ研究賞を受賞

 電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ研究会にて、昨年度に秋山先生が連名として行った研究発表が、2014年度のインターネットアーキテクチャ研究賞を受賞しました。インターネットアーキテクチャ研究会は、電子情報通信学会の中でインターネットに関する広範囲な技術開発やその社会への影響に関して取り組んでいる研究会です。今回の研究賞は、平成26(2014)年度に発表された134件の研究発表の中から、優れた研究や将来性ある研究に対して選定されるものです。

研究発表題目
SDNにおけるスイッチ・コントローラ間切断時のネットワーク復旧機構の設計と評価
著者
渡邊拓麻・大溝拓也(東工大)、秋山豊和(京都産大)、飯田勝吉(東工大)
発表要旨
 集約的で柔軟なネットワーク運用を行えることから普及が進んでいるSDNでは、コントローラ・スイッチ間接続(コントロールチャネル)の切断時にスイッチが制御不能になる、信頼性の課題を残している。そこで本稿では、スイッチに新規機構としてControl Channel Maintainance Module (CCMM)と呼ぶモジュールを追加し、大規模なリンク障害時にも各スイッチが分散的にコントロールチャネルを維持、復旧可能な方式、ResilientFlowを提案し、その中核となるCCMMの実装を行う。CCMMはリンク状態監視、トポロジ情報収集と代替経路計算、コントロールチャネル復旧のためのフローエントリ登録の3つの機能を持ち、これらによりコントロールチャネル復旧までを行う。また、その実装を用いた実現可能性検証と性能測定を目的とした実験評価を行い、その有効性を示す。

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