安田准教授による米国AIチップ企業Cerebras社取材記事がgihyo.jpで公開


Cerebras社の入口

以前から安田准教授が取材してきた米国のAIチップ企業 Cerebras Systems 社について、安田准教授の新たな取材記事「進化し続けるWSE(Wafer Scale Engine)⁠⁠、大規模AIモデルのトレーニング性能とは – Cerebras社訪問2024」が、技術評論社のサイト gihyo.jp にて掲載されました。今回は、前・後編の2回に分かれての掲載です(前編:2024年9月31日付、後編:2024年10月1日付)


WSE-3の写真

Cerebras社はこれまで、WSE (Wafer Scale Engine) というシリコンウェハーまるごと1枚を使った巨大なAIプロセッサを開発して、それに基づくAIシステムを開発・販売しています。2024年5月にWSEの新しいバージョン WSE-3 が発表されたことに対し、安田准教授が2年ぶりにCerebras社を訪問し、取材してきた内容を記事にしています。WSE-3は5nmプロセスで製造され、データフローマシンとして構成されたコアが90万コアあり、各コアに割り当てたメモリの総量は44Gバイトとなる巨大なAI向けチップです。

記事では、WSE-3とそれを用いたクラスタシステムCS-3について紹介しています。前編の内容は、そのWSE-3のアーキテクチャやCS-3の構成などハードウェア的側面が中心です。そして、後編は、AIの学習時間やAIコンピューティングの今後の姿に関する話題が中心の内容となっています。記事の形式は、安田准教授によるインタビューを起こした部分とその解説した部分とを織り交ぜた形となっています。なお、後編には、記事コラムとして、CS-2が導入されたAIデータセンターについても紹介されています。

今回の記事および過去の一連の記事を読めば、AI処理向けのプロセッサ・ハードウェアはGPUだけではないことを知る一助になることでしょう。

今回のCerebras取材記事
  • 進化し続けるWSE(Wafer Scale Engine)⁠⁠、大規模AIモデルのトレーニング性能とは-Cerebras社訪問2024
    【前編】(2024年9月31日付)
    【後編】(2024年10月1日付)
  • 以前のCerebras取材記事
  • Cerebras Systems社訪問レポート -Wafer Scale Engineのその先へ、史上最大のチップを作るだけで終わらない彼らの挑戦(2022年9月22日付)
  • Cerebrasの新しい挑戦―データフローマシンとして流体力学問題を解く(2021年4月12日付)
  • ウェハースケールCPUの誕生―Cerebrasのクレイジーな挑戦(2020年1月31日付)
  • 参考:安田准教授によるその他AIチップ・ハードウェア技術の取材記事
  • 高性能⁠⁠・高効率なAIチップ“MN-Core 2”の設計アプローチ ― Preferred Networksによる新しいハードとソフトの役割分担(2024年3月21日付)
  • ディープラーニングの未来:東大とMorphoが目指す次のAI社会(2023年4月28日付)
  • RISC-Vの進化を牽引するEsperantoの挑戦。シンプルなアイデアと実装の困難さ ― Dave Ditzelへのインタビュー(2022年9月30日付)

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